HDD換装 in MacOSX
Valid CSS! Valid XHTML 1.1! 木谷 公哉(KITANI Kimiya)

準備したもの
HDD交換した機器情報
機種 PowerBook G4 15" with Giga Ethernet
CPU 1GHz
Memory 512MB + 512MB (Total 1GB)
OS MacOS 10.3.6 + MacOS 9.2.2
CD-ROM DVD-R (Custom Firmware: DVD-RWとCD-RW機能の追加とノーマルスピードの倍化)
HDD IBM/HITACHI HTS548080M9AT00 (80GB)

HDD交換に用いたもの
HDD 同一
HDDケース Century ZiPANG IEEE1394 + USB2.0 (CZC25FU2/KIT)
ソフトウェア - Disk Utility (ディスクユーティリティ)
- Carbon Copy Cloner 2.3 (*1)
- Norton Utility 8.0.2 for Macontosh - ditto (MacOSデベロッパツールに含まれるツール)
備考 *1: 利用するためには、システム環境設定の言語設定でEnglishをもっとも上に上げたのち、ログインしなおす必要あり。2.2はその必要がないが、今回は最新版にトライしようと思ったので。
一言
この機器の換装は、第2弾で交換して以来二度目となる。今回注目すべきは、UFSファイルフォーマット領域が存在することだ。Carbon Copy Clonerを利用してのミラーリングはMacOSXユーザによって結構一般化してきているのではないかと思われる。あとでdittoマニュアルよんだら --bom bom を発見したこれつけたらいけそう。しかしながらUFSファイルフォーマットは対応していないよう。そのためリソースフォークを含むMac特有の情報もコピーしてくれるオープンソースdittoに注目した。これはPantherでは標準でインストールされている。今度, ditto --bom bom --rsrcFork /Volumes/Macintosh\ HD /Volumes/Macintosh\ HD\ 1を試してみよう。
ミラー手法
  1. rootが有効でなければ、NetInfoを利用してrootを有効化しておく。以後rootユーザとして作業する(管理者ユーザでもよいが念のため)。
  2. 新HDDをHDDケースに入れて、USB接続し、Disk Utilityにてパーティションを作成。
  3. 作成後、USB接続から、FireWire接続へと切り替える。
  4. システム環境設定の言語設定のEnglishをもっとも上に設定し、ログインし直す。
  5. HFS+領域はCarbon Copy Cloner 2.3でミラー(ただし起動ボリュームのみ、環境設定でMake bootにチェックをいれておく)。
  6. UFS領域は、Terminalから「ditto -V --rsrcFork /Volumes/UNIX /Volomes/UNIX\ 1」
  7. HDD換装(裏側のねじ全部外して、裏ブタをあけるだけ)。
  8. 起動確認後、Norton Utility 8.02 を利用して、Disk Check, Speed Disk(デフラグ)を行う
  9. パーティションが二つ以上ならば、スワップ領域やユーザ領域を別パーティションにしてもよい。
問題点
  • Carbon Copy Clonerはエイリアスの取り扱いに若干の問題がある模様。いくつかのエイリアスが壊れてしまったようだ。この問題は、「よっしんち氏」サイトの日本語オンラインヘルプのQ(10)に記載されている。
  • Office関連コンポーネントも再生成されるようで、交換後一度はWord, Excel, PowerPointを開いておくこと。
  • Mozilla(Netscape含む)のプロファイルが壊れます。これはセキュリティのためにユニークなフォルダを使っているからだと思われる。プロファイルを新規作成して、一度Mozillaを起動し、終了、従来のMozilla設定ファイルを全部コピーすればよい。
    
    % cd /Users/ユーザ名/Library/Mozilla
    % ditto -V --rsrcFork 従来のプロファイル名/ユニークなフォルダ/ \
    	新規プロファイル名/ユニークなフォルダ/
    うまくいけば、プロファイル管理で従来のプロファイル名を消しておけばいいだろう。もちろんプロファイルコピーはFinderから操作してもよい。そして従来のプロファイルを消しておけばいい。
  • Microsoft関連設定が初期化されてしまう。
    旧HDDから~/Library/Preferences/Microsoftに該当するものをコピーすればよい。なお書類(Documents)フォルダを別パーティションにしている(エイリアスとかで)場合には、エイリアス壊れてしまった場合、Entourageとかがうまく表示されない問題がある。Documentsという名称で~/に書類フォルダが存在する必要がある。この問題はユーザ領域を別パーティションに持っていて、NetInfo等からの操作ではなくエイリアスにてそれをOSに識別させているときに起こる。なお修正には、エイリアスを作り直すだけでいい。
最後に
フリーソフトを利用したPantherのHDD交換の安定した手法はいくつかの軽微な問題を含みながらも一応の安定したものを確立できたようだ。しかしdittoによる起動ボリュームのミラーをまだ試していないので、次の機会にしてみることにする。

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