Leopard (MacOS10.5関連情報)

Valid CSS! Valid XHTML 1.1! 木谷 公哉(KITANI Kimiya)

はじめに
Leopardになって、UNIX系ツールや管理方法も大きく様変わりしています。正直、そんなに下位互換をあっさり捨て去るな!と思ってしまうのですが、いずれにせよTigerで出来ていたことを出来ねばなりません。そこらあたりを中心に書きます。
Tigerからの変更点や気付いた点
  • ディスクユーティリティ: MacOS10.4のディスクユーティリティを使った修復では、修復できないものがある模様。つまり10.4では正常だが、10.5のディスクユーティリティではエラーが出て、修正してくれる場合があるということ。
  • Adobe Acrobat 8: 8.1.2 (2008.02.06)になってようやく、PDFプリンタが使えるようになった。エラーがでなくなったが、作成されるときとそうでないときがある。
  • ATOK2007: まだ完全に対応しておらず、2007/11末にアップデートをだすとのこと。私だけかも知れませんが、デスクトップ以外のファイルやフォルダをATOKを使って日本語名をつけようとすると、FINDERが強制終了してしまいます。これは大問題。
  • Spaces: F8で一覧が表示され、アプリの移動可能。またそれぞれの画面端にアプリのウィンドウを押しつけ続けると、移動可能。なかなかいいですね
  • MacOS10.5.1: ファイアウォールの文言が変わっている。「すべての受信を拒否」→「必須サービスのみ許可」。
  • ネットワーク環境: 起動直後に変更するとフリーズすること多し。
  • 起動時使用メモリ: 650MBぐらい使っている。ほぼ同一構成でTigerでは250MBだったことに較べると大幅増か。また起動してから少しして、873MBまで上昇。アクティブモニタでみると、QuickLook Serverが稼働しているようだった。大体1GBぐらいを起動時に利用してしまっている模様。なので推奨メモリは2GBということになりますが、4GBでもスワップが2GB以上できることあり(Time Machineの初回稼働時やFirefoxを長時間動かしていたりすると)。
  • クイックルック: ウィンドウを選択して、Finderの表示からツールのカスタマイズを選択し、目のアイコンをツールバーに追加する。あるいは「スペースキー」というショートカットを押すことで開閉可能。アプリケーションを開かずに、ファイルの内容をすばやく閲覧する利便性の高いツール。一押しの機能。さらに、複数の写真を選択してクイックルック表示すると、サムネイルの形で一覧表示する機能もついている。すばらしい!!。
  • Time Machine: システム、ユーザデータまるごとバックアップしたり復元できる機能。バックアップ先の容量が無限にあれば、Time Machineで最初にバックアップしたときから遡って復元できる。ただ私の場合、400MbpsなFireWireハードディスクに90GBなバックアップをすると、なんどもエラーがでる&10GBすすむのに10時間かかってるといった不具合があり。まぁバックアップの続きからやってくれるので、そのうち完了すると思いますが。2日で完了。見た目では差分コピーしてないように見えるが、ハードリンク(ln)を使っていることが判明、なるほどね。
  • iCal: 予定表に添付ファイルを貼り付けられるね。
  • Cover Flow: フォルダの新しい見方。ファイルやフォルダが、立体構造で表示される。とくに写真をみるときなどに重宝するかも。
  • バスパー表示: Finderの表示からバスパーを表示で有効。ウィンドウの下にパンくずリストが表示される
  • SystemStarterが廃止: launchdのみとなった。(Tigerの時には両方あったが)これについては詳しくやり方分かっているので時間出来たときに説明する。
  • ユーザのホームディレクトリ変更方法: アカウント設定の詳細オプション(※1) or /var/db/dslocal/nodes/Default/users/ユーザー名.plistを直接編集
  • ユーザ・グループの作成・削除: dsclコマンド or アカウント設定の詳細オプション
  • niutil/NetInfoユーティリティの消滅: dsclコマンド / アカウント設定の詳細オプションがそれぞれ代わりとなる。
  • Windowsファイル共有方法: 共有から、ファイル共有を選択。オプションから、SMBにチェックを入れる。それからアクセスしたいユーザをチェックし、アクセスパスワードを入力。
※1:アカウント設定の左側のユーザを右クリックして、詳細オプションを出すことでNetInfoのユーザ画面のようなものを出せる。
ディスクイメージ
選択肢がものすごく増えています。暗号化も256bitが利用可能になっています。
  • 暗号化
    • 128bit AES
    • 256bit AES: (New!) 速度は遅くなるが、より安全。
  • パーティション(New!): どれを選んでいいか分からないほどいろいろある・・・。いろいろな情報から、PowerPCはApple パーティションマップを、Intel MacならGUID パーティションマップを選ぶことが推奨されているとのこと。
    ターミナルから、sudo diskutil listでパーティション種別が分かる。
    • ハードディスク:
    • CD/DVD:
    • パーティションマップなし:
    • 単一パーティション - Apple パーティションマップ: (PowerPC標準)
    • 単一パーティション - マスターブートレコード・パーティションマップ:
    • 単一パーティション - GUID パーティションマップ: (Intel Mac標準)
    • 単一パーティション - CD/DVD:
    • 単一パーティション - CD/DVD (ISOデータ):
  • イメージフォーマット
    • 読み出し/書き込みディスクイメージ: サイズ限定で作成します。後からサイズの変更はできません。CDやDVDを作成するときには便利です。たとえば、ダウンロードフォルダやTempなどに指定するとフラグメンテーションをおさえられていいかもしれません。
    • スパース・ディスクイメージ: 自動的にイメージを拡大できる形式
    • スパースバンドル・ディスクイメージ: (New!) Time machine機能でバックアップする場合に通常のスパース・ディスクイメージよりも性能がいいらしい(2ch情報)
  • ボリュームフォーマット
    • Mac OS 拡張(ジャーナリング):現在の標準。ジャーナリング機能によってディスクの損傷(物理的ではなく管理面でのソフトレベル)を防いでくれます。10.2の後半バージョンから非公開対応し、10.3から標準に取り入れられました。
    • Mac OS 拡張: 現在のMacの標準フォーマット。ディスクの論理(ソフトウェア)損傷がおこりやすいフォーマット。可能ならジャーナリングを有効にしましょう。再フォーマットは必要なく、ディスクユーティリティからジャーナリングのON、OFFが可能です。
    • 大文字小文字: UNIXでは本来大文字小文字が区別されます。一方MacOSでは従来から大文字小文字の区別がありませんでした。それらの互換性を保つために標準では大文字小文字の区別なくファイルやフォルダが扱われます。しかしながら純粋なUNIXとして利用する場合には、区別が必要な場合があります。たとえばSampleとsample, SAMPLEを別ファイルと区別して作成したい場合です。UNIXのUFSフォーマットのサポートをTigerまでサポートされていましたが、Leopardではまだ未確認です。
ソフト動作確認
  • Parallels Desktop 3.0 for Mac (日本語版: Build 5162): Boot CampなVista Ultimate 32bit。 とりあえずEthernetが認識しない、Apple USBキーボードがUS設定になっている、マウス入力ができないなど問題だらけですが、これはアクションメニューからParallels Toolsインストールを行うことでキーボード以外は解決しました。キーボードの変更はhttp://support.microsoft.com/kb/927824/jaをみて変更、そして成功。アンダーライン(_)が入力できなかったりするので、ウェブから適当にさがしてきてコピー&ペーストしたのだが。さてコヒーレンス(WinソフトがMac上で動作しているかのように見える。CrossOver for Macのような感じ。)を試してみよう。うひょーこれはすごい・・・。CrossOver for Macよか互換性は高いし、速度も速い!!! これはつかえますよ。2007.12.12に、Parallelsの仮想ウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップしたら、なんとWinの方にファイルが転送できました・・すばらしい!!
    • Buffalo RUF2-HSC4Gのセキュリティ: 問題なく利用できる。ここでパスワードロック外せば、MacOSX側でもマウントを外すまでそのまま利用することが可能。
  • CrossOver 6.2 for Mac (日本語版):
    • Portable GIMP: 動作しました!これで結構できること多そう(もちろん日本語化したもので動きます)win2000ボトムを使う必要があります。
    • Irfanview: なんなく動きます
    • Putty Portable: 動作し、ことえりでの日本語入力もおっけー
    • xyzzy: 動作したが、日本語入力が文字化け。
    • Buffalo RUF2-HSC4Gのセキュリティ: RUF2が装着されていないといって利用できず。Parallelsを使うしかないのか?
  • fink: Fink 0.8.1-Intelのイメージをとってきて、pkgパッケージ内のArchive.pax.gzを展開。swを/swにおく。そしてfink selfupdate
  • Adobe Creative Suite 3 Web Premium: アップデート(ユーザの書き込み権限がないとアップデートできなかった)。Adobe Acrobatが結構はやくなってますね。
  • 携帯万能16 (4160): 動作しているように見えますが、私の端末では写真取り込み途中に止まってしまいます。
  • iLife 08': もちろん動作します。しかしながら、iMovie 8は使い勝手がよくないのと、チャプター作成機能が消滅したので、iLife 08'ユーザのみ無償ダウンロードできるiMovie HD 6がお勧め。なおiDVDの新テーマ7.0はエンコード途中にフリーズしてしまいます。いくつか事例があるようですね。
参考URL
dsclコマンド詳細
仮に、homeグループをGID:200で作成し、sampleユーザに割り当てる場合。
 dscl . -create /Groups/home
 dscl . -create /Groups/home PrimaryGroupID 200
 dscl . -create /Groups/home GroupMembership sample
で、dscl . -read /Group/home で内容確認。