HDD換装 in MacOSX
Valid CSS! Valid XHTML 1.1! 木谷 公哉(KITANI Kimiya)

準備したもの
HDD交換した機器情報
機種 MacBook Pro 15"
CPU Intel Core 2 Duo 2.4GHz
Memory 4GB (2GB x 2) / (3GB)
OS MacOS 10.4.10→Leopard
CD-ROM DVD+-RW RL
HDD Fujitsu MHW2160BH (160GB)→HTS542525K9A300 (250GB)
データ移行する元機器情報
機種 PowerBook G4 15" FW800 (with USB2.0)
CPU 1.67GHz
Memory 2GB (1GB x 2)
OS MacOS 10.4.10 (PowerPC)
CD-ROM DVD+-RW DL
HDD HTS5416169AT00: 160GB

HDD交換に用いたもの
ハードウェア - 小型プラスねじ
- 1.27mm六角ねじ(ニックで買いました。68円の安いヤツ)
- Firewireケーブル(6pin - 6pinのやつ)
ソフトウェア - Disk Utility (ディスクユーティリティ)
- Silverkeeper 1.1.4
備考
概要
今回は、新構成がVista+Leopardのデュアルブートになります。したがってOSをそのまま移行してからアップグレードしてみるようなトライはせず、Vista+LeopardがセットアップされたIntel Macに、PowerBookのデータを移行するということになります。さらに、Vista用の容量確保のために、160GB (5400rpm)→250GB(5400rpm)に換装をあらかじめ行うことにしました。Appleストアでは、200GB (4200rpm) はあるものの、それ以上の容量はなく、かつ5400rpmではなかったので、別途購入しました。
ちなみに4GBとメモリを増設しましたが、Vistaの場合には32bitという足かせがあるため、3GBしか認識しません・・・。
私の場合、ユーザ領域はシステムと別パーティションにしているため、そういう場合にはいろいろと設定が必要です。分けている理由は、システムはなんども再インストールするからです。そのたびにユーザ領域のバックアップとリストアはまっぴらだからです。
換装
http://mac.ascii24.com/mac/review/portable/2006/03/15/661126-000.htmlを見ながら換装すればいい。ただし、1.27mmの極細六角ネジが必要なので、注意が必要。
Vista Ultimate 32bit + Leopardのデュアルブート方法
  1. Leopardのクリーンインストール時に、ディスクユーティリティでパーティションを作成します。かならず単一パーティションで、HFS+(ジャーナリング)を選択しましょう。そうしなければ、BootCampアシスタントが使えません。後からdiskutilを使ってパーティションを可変しますので、そのあたりも後述します。
  2. カスタマイズで、関連プリンタドライバ以外削除、言語はすべて削除すると7.7GBのインストールデータとなった。ディスクの整合性はスキップしてしまう。41分かかると出てくる。
  3. ネットワークの設定を行い、ソフトウェアアップデートを行う
    ※今回から、再起動が必要なインストールは、再起動ボタンを押してから、インストールされる。
  4. BootCamp アシスタントを開く
    もし単一パーティションにせず、空き容量や別パーティションを作っている場合、BootCampでWindowsインストール領域を作成できないといわれます。まずは単一パーティションにせねばなりません。 システム領域のデータを失わずにdiskutilを使って単一パーティションにできます(Linux LVMな感覚でしょうか)。もちろんシステム起動領域以外のデータは抹消されますが。
    1. ディスクユーティリティで、起動ボリューム以外削除。
    2. sudo diskutil resizeVolume / limit を実行する
    ※ディスクユーティリティを使って上記の設定が可能であることが分かりました。
  5. Windows領域を40GBに設定(もちろんもっと増やせます。FAT32にしたければ32GBまでにしましょう)し、パーティション作成。※Leopard側で複数パーティションを持ちたい場合には、Vista導入後にパーティションの切り直しを行います。
  6. それから、WindowsインストールDVDを挿入して、起動時にCを押しっぱなしにしてセットアップを開始します。
  7. インストールパーティションは、「ディスク0 パーティション3 BOOTCAMP」を選択。
  8. 詳細を押し、フォーマットを選択。(32GBを越えたパーティションの場合には必要、NTFSにフォーマットされる)
  9. 次へを押す(ここで5つ以上のパーティションがあると、GPTパーティションじゃないとエラーでてインストールできません。)
  10. Vistaが起動したら、画面解像度を800x600→1440x900に変更
  11. Leopardインストールディスクを挿入すると、setup.exeの実行が促されるので、インストールします。これで必要なドライバなどが入ります。
  12. 再起動して、Vistaを再度起動させる。
パーティションの再割り当て (Vista導入後)
現時点では、2分割まで確認済み。つまり、Leopard領域をdiskutilで2分割してもVistaは起動します。
Vistaが正しく動作した段階では、パーティション2がLeopard, 3がVistaになっています。

[第1検証]: Leopard導入パーティションを二つのパーティションに分割
とりあえずLeopardを50Gと残り (DATAと名前をつけてみる)に分割してみます。
  1. Leopardを起動し、ターミナルを起動。
  2. sudo diskutil resizeVolume / 50G "Journaled HFS+" DATA limit
  3. これでOption押しながら起動して、Vistaが動作するか確認。

[第2検証]: Leopard導入パーティションを3以上に分割
たぶんパーティション4つまでしかVistaがプライマリとして認識しないのではないかと推測。 だから3つ以上は駄目っぽいですが。 DATAパーティションを30GBと残りで割ってみます。これでプライマリが5つとなります。
  1. Leopardを起動し、ターミナルを起動。
  2. sudo diskutil resizeVolume /Volumes/DATA 30G "Journaled HFS+" DATA2 limit
  3. これでOption押しながら起動して、Vistaが動作するか確認。
WindowsパーティションをOption押しながらのブートメニューからは出てこず。Leopardの起動ディスク設定からは見えるが、それで起動してもシステムがないとエラーがでてしまう。やはりプライマリ4パーティションしばりのためと思われる。まあそれでも、2つのパーティションがOKと分かっただけでもいいが。

[第3検証]: DATA2を消し、4パーティションに戻す
  1. Leopardを起動し、ターミナルを起動。
  2. sudo diskutil mergePartitions "Journaled HFS+" DATA3 /Volumes/DATA /Volumes/DATA2
  3. これでDATAにマージされる。DATA3が新しい名前なのに? あとVista領域がdisk0s4からdisk0s5になっている
  4. これでOption押しながら起動して、Vistaが動作するか確認。
  5. Option押しながらではリストに出てこず。だがrEFitで選択すると起動した。(おそらくLeopardの起動ディスクでWindows領域が認識できれば、リストに出てくるものと思われる。)
  6. 二度目の再起動では、Option押しながらのリストで出てきた。
ということで現時点では、4つのプライマリしか作成できず、1つめはブート領域、2つ目がLeopard領域、3つ目がVista領域となっていることから、Leopard領域としては2つしか分割できないという結論です。
CrossOver 6.2 日本語版 for MacによるWindowsソフト起動
Portable Puttyが動作した。Office2003や一太郎2007も動作するらしい。セットアップインストーラーがついている。Visio2003も動作しましたが、表示に遅延が出て使い物にならず・・・。
Parallels Desktop 3.0日本語版 for MacによるBoot Camp領域に導入したVista起動
Parallelsを使ってBoot Camp領域のXP, Vistaをつかう場合には、Parallels専用にしなければならないことが分かりました。理由は、ハードウェアの大量変更によるライセンス再認証が必要になることです。Parallelsで起動した場合とデュアルブートから起動した場合とでは、ハードウェア構成が大きくことなるようで、毎回ライセンス再認証が必要になります。これはつかえません。私の場合には、Parallels専用と割り切りました。Windowsも頻繁に使う場合には、Parallels用に別途OSを購入して切り分けて使う方がいいのかもしれません。大抵はCrossOver for Macでもつかえるので、いろいろ試してみたらいいかと思います。
データ移行
私の場合、従来はSystem: 30GB, Applications: 30GB, UNIX: 5GB, DATA: 80GB だったのを、
System: 50GB, DATA: 140GB, Vista: 40GBにせねばなりません。 ユーザ領域を別パーティションにするのに従来のNetInfoマネージャーがないので、これをどうするかの調査が必要。と思っていたら、まず言われないと分からないところに隠されていました。Leopardでの変更点に書いています。
データのコピーは、新マシンをターゲットディスクモードで起動すればいいので簡単。双方ともFW800の性能があるので、コピーも早いのではないかと期待する。
以下私が行った具体的な移行。人によって異なるので注意。私は結構特殊な部類に入るでしょう。一般ユーザなら、移行アシストをつかうべきでしょう。
  1. 新マシン上で、メインユーザ以外の管理ユーザを一つ用意します。
  2. 新マシンをターゲットディスクモードで、旧マシンの外付けHDDとして認識させる
  3. dsclコマンドで必要なGroupを作って、登録しておきましょう。ユーザIDなんかも同一にしておくとよりよいでしょう。
  4. SilverKeeper 1.1.4で/Volumes/DATA → /Volumes/DATA\ 1/DATAへコピー
  5. mv /Volumes/DATA\ 1/DATA/* /Volumes/DATA/
  6. mv /Volumes/DATA\ 1/DATA/.Spotlight-V100 /Volumes/DATA/
  7. rm -rf /Volumes/DATA\ 1/.Spotlight-V100
  8. SilverKeeperで、/Volumes/Applications→/Volumes/DATA\ 1/へコピー
  9. mkdir /Volumes/DATA\ 1/UNIX
  10. rsync -av /Volumes/UNIX/sw /Volumes/DATA\ 1/UNIX/sw
  11. rsync -av /usr/local /Volumes/System\ 1/usr/local
  12. その他の移行としては、/Library/PreferencePanelsから、Growlをコピーしておく。(さきに、Leopard対応版をいれておく), /Library/Spotlightから適当にコピー。あと/Applicationsでフリーソフトとかあったらそれもコピー。
  13. 一度両方のMacを終了して、新Macを起動します。そしてメインユーザ以外の管理ユーザでログインします。
  14. ここでシステム環境設定のアカウントを開き、左メニューから私のユーザを選択して、右クリックして詳細オプションを選択。ユーザホームディレクトリを、/Volumes/DATA/Users/ユーザ名に変更
  15. 一応ディスクユーティリティでパーティション修正をしたのち、メインユーザではいって、それぞれのソフトが起動し、かつ設定もデータも前と同じであることを確認。
  16. finkなんかは、とりあえずロゼッタで動作させときます。時間かかるので
  17. 自分でコンパイル導入した、/usr/local以下のソフトは/usr/local/srcにソースがあるので、make clean; make; sudo make installしておきましょう。Jterminal使っていてこれはそのままでは起動しなくなっていたので、再ビルドしたら動きました。
  18. Flip4Macのベータ版, Flash Playerをインストール
  19. MenuMetersを再インストールしたりする。そしてSpacesを設定する。ふむ。
※それ以外は、製品ソフトの導入やプリンタ設定などをするだけです。それらはぼちぼちすればいいかと。
※ファイやウォール設定が、セキュリティ項目にかわりました。とりあえず、全拒否設定しておきましょう。
あとがき
単一パーティションが必要だというのは、マニュアルを精読しなければ分かりませんでした。私みたいにパーティションを分けまくっている人間にとっては注意が必要ですね。

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