IP Meeting 2003(教育〜学校へのインターネット導入10年を振り返って〜:後資料)  玉井 基宏:広島県吉田町立郷野小学校  中島 唯介:京田辺市教育委員会 ■玉井 インターネット環境の整備  2003年現在ほぼ小中高では99%程度つながっていることとなる。しかしながらこれは一台でも接続されていればカウントする方式。 高速インターネット接続校  2003年現在50%を超えている。 高速回線の定義  401Kbps以上(文部科学省)   10Mbps以上はほしい。。。>>> 20%しかない。 高速回線を持っている学校内で、  10MBが約50%程度 コンピュータ1代あたりの児童生徒数  2002年、5〜15人に1台ぐらいである。やはり、「特殊教育諸学校>>高等学校>中学校>>小学校」となっている。特殊とは、なんらかの障害をもっている児童向けであり、そちらのほうが支援体制ができているといえる。 平成17年度までには、1人1台、教員は2台、、そして光ファイバーなどを導入すると明記してある。。。 情報教育の目標  情報活用の実践力  情報の科学的理解   小学校:ネットにおける問題点を指摘しよう! 中学校:学習に取り入れよう!  情報社会に参画する態度 小学校:やってみよう、つかってみよう! 中学校:できる、、使えるよ! 高等学校:主体的に選択して活用できる。道具として使いこなせる! コンピュータを操作できる教員数 80%〜90%程度。 コンピュータで指導できる教員数 30%〜70%程度。 小学校の教員の方高い!  広島地域での活動 MPEG2によるテレビ会議システムを導入された。(10Mbpsの光ファイバー) (2マメdeがんす」プロジェクト(2002年) 実践事例 教科学習、特別活動(クラブや学級会とか)、総合的な学習(国際交流や国内外の共同学習) 象徴的な出来事 提出書類の増加 学校から出す書類が増えた。。 外部機関との連絡調査の手間 遠隔講義によっていろんな仕事が増えた コンピュータ等のメンテナンスの負担増 Windows Updateは自分でやってほしい。。 業務への電子メール活用の兆し 電子メールぐらいは自分で送信してほしい。。。休憩時間に質問がくる。。。 ■中島さん  8年前は全然トラブルの電話がかかったこなかった。。別にとまってもみんなに影響がなかった。しかし今は、、、どんどんトラブルの電話がある。。  今はネットワークログを見せないのだが、昔は検索にログがひっかかってそれをみて解析する学生もいた。。  全クライアントPCのログを収集し、ログを手動で見る。。。そして教頭先生にあやしげなページを見た人を指摘する。。教頭先生は指導ができると意気揚々できるし子供も教育委員会からの指摘があるよという噂がながれると、すごく効くようなのだ。。しかしまぁ家でみる場合にはフィルタないのでその点をどうするか考えないといけない。 なぜこんな経緯になったのか? 学校からの調査依頼 掲示板の書き込みトラブル。。携帯電話のメールを掲示板にかく人らがいる。それを学校に言われてもこまるんだが。。。 センターで調査 家庭だと分からないけど、、、学校に穴をあけておくと、授業中にもやってくれるので、家でやっている子供が分かる。。。 現場の現状 ケーブルを別のHUBにさしたり、お茶こぼしたりして丁寧にふいてあるけれども役に立たないキーボードなどの対応が大変! 教師と児童・生徒の格差 教師はマニュアルがないと分からない。でも児童・生徒は吸収率がいいのか適当にさわって理解してる!! 教員の年齢が、、、40歳以上、、、、今からIT化しても、、、なかなか、、、。 10年たって変わったこと 教育は変わらない。。。 ■質問・コメント  1.現在は教師メインで進んでいる。。生徒の下にたって考えていない。。。そうでなくて、生徒側が何が問題であるか判断させなければならない。つまり問題を隠すのではなく、問題を提起してそれが問題と判断できるかどうかを問うべきであるのではないか? 生徒は判断能力あるだろう。。それを育てずに隠すだけでは意味がないのでは?  2.バンド幅が太いのをほしいといったけれども、下りだけがほしいのか?上下か?両方ほしい場合にはなんで、何がほしいのか? MPEG1で3チャンネルで流しているが、、、、受けられなければ意味がないので、上下がほしい。。。 教育面で、先生が使うことが遠隔会議システムなんだけれども、、日常の中でストリーミングを使うなにがしかの考えがあるのか? 準備がものすごくかかるので、準備室などの部屋がほしい。。。 休憩時間などでも学校間でコミュニケーションがとれれば生き生きできるのではないか。。 一カ所に集めた場合と、分散しているが遠隔で集まっている場合の違いを体験したか? やはり一緒に顔を会わせる方がいいが、、時間、コスト、事前準備などが非常に手間がかかるため、それらの手間があまりかからず、かつ皆で交流できるスペースも利用していきたいと思っている。